はじめに
「退職代行を使って辞めたいけど、会社から嫌がらせされないか心配…」
「上司が怖いから、代行を使ったら逆に怒られたり、何か仕返しされるんじゃない?」
「嫌がらせをされるくらいなら、自分で言ったほうがマシかも…」
こんなふうに悩んでいる方へ。
辞めたい気持ちははっきりしているのに、
「退職代行を使ったら会社が逆ギレするかもしれない」と不安で一歩を踏み出せない。
これは、退職代行を検討する人によくある悩みです。
特に、上司から日頃のパワハラや嫌味、理不尽な対応を受けていた人ほど、
「辞める」と伝えるだけでなく「退職代行を使う」ことへの恐怖が強くなりがち。
では実際のところ、退職代行を使うと会社から嫌がらせをされるリスクはどのくらいあるのでしょうか?
この記事では、
✅ 退職代行を使ったら本当に嫌がらせされることはあるのか?
✅ どんな嫌がらせがあり得るのか?
✅ もし嫌がらせを受けた場合の対処法と予防策
をわかりやすくお伝えします。
「辞めたいけど怖い」と悩んでいるあなたが、
安心して次の一歩を踏み出せるヒントになれば幸いです。

【結論】退職代行を使ったことで嫌がらせされるケースはほとんどない
まず、いちばん気になるところからお答えします。
✅ 退職代行を使ったことで、会社から嫌がらせされるケースはかなり少ないです。
退職は労働者の自由であり、法律でもしっかり守られています。
「会社が辞めさせない」「辞めた人に仕返しする」という行為自体が違法行為です。
現実的には、会社側もトラブルになって訴えられたり、
「ブラック企業」とSNSで悪評を広げられるリスクを避けたがるため、
嫌がらせをしてくるケースはほとんどありません。
特に弁護士対応や労働組合型の退職代行を利用する場合、
会社側も「これは本気で法的に対処される」とわかっているので、
余計なトラブルを起こすことはほとんどないのです。
【ただし注意】ブラック企業の場合は嫌がらせリスクがゼロとは言い切れない
とはいえ、
完全に嫌がらせのリスクがゼロかと言われれば、そうとも言い切れません。
残念ながら、世の中には「ブラック企業」と呼ばれるような職場も存在します。
こうした会社では、
✅ 辞めることそのものを裏切りとみなす
✅ 引き止めのために脅す
✅ 辞めた人に対して悪口を言いふらす
といった嫌がらせをするケースもあります。
ただし、この場合も「退職代行を使ったから」ではなく、
どんな手段で辞めても嫌がらせしてくるタイプの会社というのが実情。
退職代行を使ったから特別嫌がらせされるわけではありません。
【実際にあり得る嫌がらせ例】どんなケースがある?
嫌がらせといっても、その内容はさまざまです。
実際に考えられるケースを具体的に紹介します。
▼ よくある嫌がらせのパターン
- 退職理由を同僚に悪く言いふらす
- 「あいつはバックレた」とウワサを広める
- 離職票や源泉徴収票をわざと送らない、遅らせる
- 「懲戒解雇にするぞ」と脅す(実際はできない)
- 家族に連絡して辞めたことを伝える(プライバシー侵害)
こうした行為は、すべて違法行為になる可能性が高いものです。
もしこうした嫌がらせがあれば、
労働基準監督署やハローワーク、弁護士に相談できます。
【Q&A】「懲戒解雇にする」と言われたらどうする?
よくある脅し文句のひとつが「懲戒解雇にするぞ」というもの。
でも安心してください。
辞めたいと言っただけで懲戒解雇はできません。
懲戒解雇にするためには、
- 横領
- 重大な規則違反
- 犯罪行為
などの正当な理由が必要です。
「退職代行を使った」という理由だけでは絶対に懲戒解雇にできないと法律で決められています。
脅された場合は冷静に無視するか、退職代行業者へ相談しましょう。
【嫌がらせ対策】事前にできる3つの安心ポイント
嫌がらせリスクを減らすために、できることは次の3つです。
① 連絡禁止を伝えてもらう
退職代行を通じて、
「本人への直接連絡は控えてください」と会社に伝えてもらいましょう。
弁護士型や労働組合型なら確実に伝えてくれます。
② 証拠は必ず残す
万が一、連絡が来た場合には、
- 電話は録音
- LINEやメールはスクショ
これだけでも、いざというときの証拠になります。
③ 弁護士対応・労働組合型を選ぶ
しつこい引き止めや嫌がらせが心配な場合は、
最初から弁護士型や労働組合型の退職代行を選ぶと安心です。
もしトラブルになったときも、すぐに法的対応してもらえます。
【まとめ】退職代行で嫌がらせされるリスクは低い。でも心配なら対策もできる
- 退職代行を使ったからといって嫌がらせされるケースは少ない
- 万が一嫌がらせがあっても、法律で守られている
- 心配な場合は弁護士型・労働組合型を選べば安心
- 証拠を残す、直接連絡禁止を伝えることでリスクはさらに下げられる
あなたが辞めたいと感じているのは、
それだけ追い詰められている証拠です。
「嫌がらせされるくらいなら我慢しよう」ではなく、
嫌がらせされない方法・もしあっても対処できる方法を知ったうえで、
どうか無理をせずに退職という選択肢を考えてみてください。
あなたの心と体を守ることが、一番大切です。
