〜もう無理だと思った自分を助けてくれたサービス〜
はじめに
この記事では、実際に私が退職代行サービスを使って会社を辞めたときの体験をもとに、退職代行の流れや選び方について詳しくお伝えします。
「辞めたいのに辞められない」
「退職を切り出す勇気が出ない」
そんな悩みを抱えている人にとって、退職代行はとても助けになる選択肢です。私自身、このサービスに救われた一人です。同じように苦しんでいる方が一歩踏み出すための参考になればと思い、正直な体験をまとめました。
退職代行を使おうと思ったきっかけ
私は新卒で入った会社で3年間働きましたが、働き方や職場環境はかなり厳しいものでした。
- 残業は月80時間を超える
- 土日出勤も頻繁
- 上司からの高圧的な叱責
- 休みの日にも業務連絡がくる
「このままじゃまずい」と思いながらも、いざ辞める話をしようとすると、上司の顔が浮かび足がすくみました。退職を申し出た先輩が、何時間も詰められている姿も見ていたからです。
そのうち、仕事のことを考えるだけで朝吐き気がする日が増え、メンタル的にもギリギリの状態に。
そんなときに知ったのが「退職代行」でした。
退職代行サービスを知ったときの気持ち
「こんなのあるんだ…」
最初は正直、半信半疑でした。「そんなサービスに頼るのは甘えなんじゃないか」と思った部分もあります。でも、調べていくうちに「これしかもう方法がない」と気持ちが変わっていきました。
退職代行についてわかったことは以下です。
- 本人に代わって会社に退職の意思を伝える
- 直接上司と話さずに済む
- 即日退職も可能な場合がある
- 弁護士が対応してくれるサービスもある
「これなら辞められるかもしれない」──そう思い、いくつかのサービスを比較し始めました。
退職代行サービスの選び方
退職代行サービスは多くありますが、内容や質はさまざまです。私が選ぶときに注意したポイントは次の5つです。
1. 弁護士が関わっているか
退職代行には「労働組合が運営するタイプ」と「弁護士が行うタイプ」があります。
有給消化や未払い残業代の請求など、法律交渉が絡む場合は弁護士対応が必要です。
2. 料金が明確か
安すぎる業者や、後から追加料金を請求するところもあると知り、料金表がわかりやすい会社を選びました。
3. 実績や口コミがあるか
Googleの口コミやSNSで利用者の声をチェック。悪い評判が多い業者は避けました。
4. 相談のしやすさ
私はLINEで気軽に相談できるところを選びました。電話が苦手な人は、LINEやメール対応があるか確認するといいです。
5. アフターフォローがあるか
退職完了までしっかりサポートしてくれるか、書類のやり取りも手伝ってくれるかを確認しました。
退職までの具体的な流れ
- 公式サイトからLINE登録
- 状況のヒアリング(「今どんな状態か」「いつまでに辞めたいか」など)
- 申し込み・料金支払い
- ヒアリングシート記入(会社名、上司名、退職希望日、連絡NGの人など)
- 退職代行が会社へ連絡(私の代わりに辞める意思を伝える)
- 必要書類(退職届)を自分で郵送(内容はサポートしてくれた)
- 退職完了の連絡をもらう
最初の相談から退職完了まで、私は約5日間でした。
会社から連絡はあった?
私が一番心配だったのは、会社から電話がかかってくることでした。
「直接話したい」と言われたらどうしよう、と不安でしたが、事前に「本人には連絡しないよう伝えてほしい」とお願いしていました。
結果、退職完了まで一度も会社から直接連絡はありませんでした。
退職代行を使って感じたメリット
- 精神的な安心感が大きい
上司と話すことなく辞められたので、何より心がラクでした。 - スピードが早い
悩んでいた時間がもったいなかったと感じるくらい、すぐに対応してもらえました。 - 必要な手続きのサポートがある
書類の書き方や郵送方法もサポートしてくれたので不安が少なかったです。
デメリット・注意点
- 費用はかかる(約2〜5万円)
- 業者によって質にバラつきがある
- 有給消化や残業代請求は弁護士でないと対応できない場合がある
「どの業者でも一緒」ではないので、選ぶときは慎重に比較することをおすすめします。
【インタビュー】他の利用者にも聞いてみた
私以外にも退職代行を使った知人がいたので、話を聞かせてもらいました。
Aさん(26歳・販売職)
上司がすぐ怒鳴る人で、退職を切り出した先輩が「根性なし」と罵倒されているのを見て怖くて言い出せなかった。でも退職代行を使ったら、驚くほどあっさり辞められた。もっと早く頼めばよかったと思う。
Bさん(29歳・IT企業)
自分で交渉する元気が残っていなかったので、退職代行にお願いした。弁護士対応のところを選んだおかげで有給も消化できたし、最後までしっかりサポートしてくれた。
このように、私の周りでも「使ってよかった」という声が多いです。
まとめ:退職代行は悪いことじゃない
「退職は自分で言うべき」という声もあります。でも私は、退職を言い出せずに苦しんでいる時間のほうがずっと無駄だったと思っています。
自分の健康と心を守るために必要な選択肢が「退職代行」だっただけです。
辞めるのは悪いことじゃありません。あなたがこれから安心して働ける環境を選ぶために、一歩踏み出す手助けになるのが退職代行です。
必要なら、相談だけでもしてみてください。
あなたの人生は、あなたのものです。
よくある質問(FAQ)
Q1. 本当に辞められますか?
はい、基本的には辞められます。
日本の法律では「退職の自由」が認められているため、会社が強制的に辞めさせないことはできません。万が一会社が「本人と話したい」と言っても、退職代行業者が間に入って対応してくれるので安心です。
ただし、正社員の場合は2週間前までに申し出る必要があるため、即日退職を希望する場合は就業規則や契約内容の確認が必要です。
Q2. 会社から損害賠償されることはありますか?
一般的な退職で損害賠償を請求されることはほとんどありません。
会社に迷惑がかかるとしても、それを理由に法的に損害賠償が認められるケースは極めて限定的です。
ただし、退職代行業者が弁護士と連携している場合は、こうしたリスクにもきちんと対応してくれます。万が一のトラブルが心配なら、弁護士が対応している業者を選ぶとより安心です。
Q3. 家族や親にバレますか?
基本的に会社から家族に連絡がいくことはありません。ただし、緊急連絡先が家族になっている場合は注意が必要です。
「本人以外への連絡も避けてほしい」と代行業者に伝えておけば、必要に応じて会社にその旨を伝えてもらえます。
Q4. 料金はいくらぐらい?
退職代行サービスの料金はおおよそ以下の通りです。
種類 | 料金相場 | 特徴 |
---|---|---|
一般業者 | 20,000〜30,000円 | 会社への連絡のみを代行する |
労働組合が運営する業者 | 25,000〜50,000円 | 有給取得の交渉もできることが多い |
弁護士が行う代行 | 50,000〜100,000円 | 法的交渉(有給・残業代請求など)が可能 |
トラブル防止のため、料金が安すぎる業者は避け、信頼できるところを選ぶのがおすすめです。
Q5. 退職後の手続き(離職票、健康保険など)はどうなる?
退職代行を利用しても、必要な退職手続き(離職票、健康保険の切り替えなど)は通常通り会社が行う義務があります。
「どの書類が必要かわからない」という場合も、代行業者に聞けば教えてくれます。私も実際に「何を会社に送ればいいか」LINEで質問してサポートしてもらえました。
退職代行はどんな人に向いている?
私自身の経験と、他の利用者の話から考えると、退職代行が向いているのはこんな人です。
◎ 上司が怖くて退職を言い出せない人
→ 「辞めたい」と伝えたら怒鳴られそうで怖い、無視される、引き止めが強い…そんな職場なら、無理せず第三者に頼るのがベスト。
◎ 精神的にもう限界の人
→ うつ症状や体調不良が出ている場合、自力で話し合いをするのはかなり負担になります。心と体を守るために代行の利用を。
◎ できるだけ早く辞めたい人
→ 「もう一日も出社したくない」「すぐにでも辞めたい」人には、即日対応できる退職代行は大きな助けになります。
◎ 退職を申し出ても何度も引き止められている人
→ 何度言っても辞めさせてもらえない場合も、第三者が間に入ることでスムーズに進みます。
◎ 交渉が苦手、ストレスでうまく話せない人
→ 口下手だったり、相手に強く言い返せない性格の人も、退職代行が間に入ってくれることで安心できます。
最後に
退職を切り出すのは、たとえ普通の職場でも勇気がいることです。
それがパワハラや過労があるような環境なら、なおさら簡単ではありません。
「退職代行」は、そうした悩みを抱える人のための正当なサービスです。
「甘え」なんかではありません。自分の健康と未来を守るための一つの手段です。
もし今、あなたが苦しい思いをしているなら、一度相談してみるだけでも気持ちがラクになるかもしれません。
あなたがこれから、自分らしく働ける環境を見つけられることを心から願っています。
